顔認証パッドとProは、どちらを選べばよいのでしょうか。見た目が似ていても、手のひら静脈認証やソーラー充電を使うかによって、価格差の受け止め方は変わります。家族が顔認証だけで困らないのか、別の認証方法も必要なのかを先に考えると、選択肢を絞れます。暮らしのIoTの島一が、機能の違いを実際の使い道に結び付けて比較します。
選び分けの中心は、手のひら静脈認証と専用ソーラーパネルを使うかです。顔認証を使いたいだけなら無印も候補になります。この記事では、共通する機能とProに追加される機能を比べ、家族の使い方、設置場所、購入費用の順に判断できるようお伝えします。比較表は公式仕様を基準とし、認証速度の優劣は評価の対象に含めていません。
この記事のポイント
- 無印とProで共通する機能
- 手のひら静脈認証とソーラーの違い
- 価格差を考えるための比較条件
- 今の機器から買い替える際の確認点
無印とProの違いを比較
ここでの無印は「SwitchBot顔認証パッド」を指します。旧キーパッドや指紋認証パッドは別製品なので、名前を区別して比較しましょう。
| 比較項目 | 顔認証パッド | 顔認証パッドPro |
|---|---|---|
| 顔・指紋・パスコード・NFC | 対応 | 対応 |
| 手のひら静脈認証 | 非対応 | 対応 |
| 専用ソーラーパネル | Pro用は対象外 | 別売品に対応 |
| 電池 | 内蔵充電池5,000mAh | 内蔵充電池5,000mAh |
| 本体寸法 | 131×65×30mm | 131×65×30mm |
| 重量 | 205g | 205g |
| 公式通常価格の目安 | 税込16,980円 | 税込19,980円 |
価格は2026年9月8日の確認時点です。セールや販売店によって支払額は変わります。寸法や電池などの比較は、SwitchBot公式サポートの製品比較表を参照しています。数値はメーカーの仕様・測定条件に基づく目安で、家庭での使用結果を保証するものではありません。

顔認証はどちらにもある
Proという名前を見ると、顔認証そのものがProだけの機能のように感じるかもしれません。しかし無印も顔で解錠するためのパッドです。鍵やスマホを取り出す動作を減らしたい、顔認証を玄関へ取り入れたいという目的なら、まず両方を同じ候補として考えられます。
一方で、同じ顔認証に対応しているからといって、すべての場面で体感が同じとは断定できません。設置場所、設定、連携するロック、更新状況が関係するためです。比較表の「対応」は機能があることを示す欄で、あなたの玄関での認証結果まで決める欄ではないと考えてください。
電池交換式との比較に注意
両モデルとも充電式なので、無印は乾電池、Proは充電池という違いではありません。旧キーパッドの説明を読んだまま買い物を進めると、交換用電池を用意すべきか迷いやすくなります。商品名に顔認証パッドとあること、末尾にProが付くかを確認して、該当モデルの説明書を使いましょう。
写真や動画で裏側にカバーが見えても、利用者が中の電池を交換できるという意味ではありません。充電口の保護や取付部品のためのカバーと、交換可能な電池室は区別が必要です。見た目だけで開ける判断をせず、取扱説明書の範囲で作業することが基本になります。
大きさが同じでも流用は別問題
公式比較表では本体寸法と重量が同じですが、それだけで旧機器のプレートやカバーを流用できるとは判断できません。固定する爪や穴の位置、認証部を避ける形状など、アクセサリー側の対応が関係します。同じ外寸でも、必要な開口や取り外しの動作が合わない可能性があります。
無印からProへ買い替える場合は、付属品を使うことを基本に考え、既存部品の互換性が公式に案内されている場合だけ流用を検討してください。手元の部品を無理に押し込むより、製品名と部品名を伝えてサポートへ確認する方が、破損や固定不足を避けやすくなります。
手のひら静脈認証が必要か
Proを選ぶ最も分かりやすい理由が手のひら静脈認証です。新しい機能というだけでなく、今の解錠方法で困る場面を補えるかで考えてみましょう。
指紋以外の身体的な認証を増やす
指先をセンサーへ合わせる動作が負担になる人には、手のひらをかざす方法が候補になります。顔の向きや覆い方を変えたくない場面でも、手が空いていれば別の動作を選べます。指紋、顔、手のひらを一つの方法にまとめず、それぞれ使いやすい条件が違うと捉えると理解しやすいでしょう。
ただし、手のひらなら誰でも一度で成功するとは言えません。登録する時の手の状態や距離が合っているかを確認し、本人が無理のない姿勢で使えることが大切です。指紋がうまくいかないから、登録の手間もなくすべて解決するという期待ではなく、もう一つ試せる選択肢が増えると考えたいですね。
マスクや帽子を使う場面
マスクや帽子などで顔が隠れる場面が多いなら、顔以外の認証手段が役立つ可能性があります。Proでは手のひら静脈認証を選べますが、無印にもパスコードやNFCカードなどの方法はあります。そのため、顔が隠れることだけで必ずProが必要になるわけではありません。
違いは、カードを取り出す、数字を入力する、手をかざすという動作のどれを選びたいかです。毎日使うのであれば、本人が面倒に感じにくい方法が向いています。たとえば仕事帰りに荷物が多い人と、短い散歩から戻る人では、便利だと感じる操作が変わるでしょう。
荷物の持ち方で便利さが変わる
手のひら静脈認証は非接触ですが、手を見せる動作自体は必要です。両手が袋でふさがっているなら、顔認証の方が動作を減らしやすいかもしれません。一方、片手が空いていて顔を向けづらい位置なら、手をかざす方が自然なことも考えられます。
島一ワンポイントアドバイス
購入前には、普段使うかばんや買い物袋を持って玄関に立ってみてください。手を置く位置だけでなく、認証した後にドアハンドルをつかむまでの動作も続けて考えると具体的です。機能の名前から便利さを想像するより、帰宅の一連の動きを確認する方が、使う頻度を見込みやすくなります。

子どもは年齢だけで判断しない
家族の利用では、子どもが届く位置か、手を出したまま落ち着いて待てるかも大切です。メーカーの対象年齢や対応範囲は参考になりますが、同じ年齢でも身長や動作には差があります。大人が登録を手伝って成功しただけで、留守番中にも同じように使えるとは考えない方がよいでしょう。
子ども用にProを選ぶなら、帰宅を想定した動作を一緒に確認し、失敗したときの別の方法も練習しておきたいですね。顔や手のひらを使いたがらない場合も、その意向を尊重してカードなどを検討します。便利にする目的が、玄関での新しい負担にならないようにしたいところです。
手のひらを使う場面がありそうなら、購入前に静脈認証の登録手順と使い方も確認すると、家族がどのように操作するかを想像できます。機能の有無に加えて、登録や手をかざす動作が合うかを判断してください。
ソーラー対応をどう評価するか
専用ソーラーパネルを使えることもProの違いです。ただし、パネルの置き場所を確認せずに本体を選ぶと、実際には追加しにくいことがあります。
日当たりのある場所を確かめる
太陽光を使う機器なので、玄関のどこに光が届くかを確認する必要があります。ドアの向きだけで決めず、庇、隣家、植木、壁の影まで見てください。午前に明るい場所でも、帰宅する頃には日陰になっていることがあります。季節で日の当たり方が変わる点も考えておきます。
パッドは認証しやすい位置へ、パネルは光を受けやすい位置へ置く必要があります。その二つの場所をケーブルで無理なくつなげられるかが実用上の条件です。ドアの開閉部に挟まる経路や、人が引っかける経路を避けて配置できるかまで、購入前に確認したいですね。
充電不要という表現の受け止め方
ソーラーで充電を補えても、すべての玄関でUSB充電をしなくて済むとは限りません。日照が少ない時期や起動が増えた時期には、残量が減ることも考えられます。取り外す頻度を減らすための選択肢として考え、残量確認は続ける方が使いやすいと思います。
もし定期的なUSB充電がそれほど負担でなければ、ソーラー対応だけを理由にProへ上げる必要はないでしょう。高い位置で本体を外しづらい、日中の在宅時間が少なく充電予定を組みにくいなど、具体的な困りごとがあるときに価値を判断すると納得しやすくなります。
パネル代も含めて比較する
Pro本体と専用パネルを同時に買う場合は、無印本体との差額だけでは予算を比べられません。パネルの価格に加え、取付位置によって必要になる部品や設置の手間も考えます。自分で安全に固定できるか、建物側に取り付けてよいかも確認事項です。
まず本体だけで運用してからパネルを追加する選び方もできます。導入直後は認証や家族の登録を落ち着かせ、その後に実際の充電頻度を見て検討すると、必要性を判断しやすいでしょう。すべてのアクセサリーを同時に使い始めると、不調が出た際の原因も分けにくくなります。
ProでのUSB充電とソーラーの使い分けは、充電方法と専用ソーラーパネルの選び方で詳しく説明しています。日当たりだけでなく、ケーブルの取り回しや普段の充電作業も含めて検討しましょう。
価格差と購入構成の比較
価格差を考えるときは、同じ条件の商品を比べることが基本です。パッド単体、ロックとのセット、ハブ付きのセットを混ぜると、どの機能にいくら払うのか見えにくくなります。
通常価格の差は三千円
確認時の公式通常表示では、無印が16,980円、Proが19,980円なので、本体同士の差は3,000円です。これは同じ時点の通常価格を引き算した結果で、販売店やセールをまたいだ最安値比較ではありません。どちらかだけ割引されていると、購入時の差額は変わります。
差額をどう感じるかは、追加機能を使う回数によります。日常的に手のひらを使いたい家族がいるなら検討しやすい金額でも、まったく使わないなら負担が増えるだけかもしれません。「少し高いから上位を買う」ではなく、その機能を使う人と場面を決めてから比べたいところです。
買い替えでは差額だけで済まない
まだ何も持っていない人なら、無印とProの価格差で比較できます。しかしすでに無印を持っている場合は、追加でPro本体を買う支出が発生します。通常価格の差が3,000円だから、3,000円を払えば買い替えられるという意味ではありません。
今の無印が家族全員で問題なく使えているなら、買い替えを急ぐ必要はないでしょう。手のひらを使いたい理由が明確にあるか、今の不調は設置や設定を直すことで改善できないかを確認します。新しい機器を買う前に、現状の問題を具体的にしておくと、同じ場所で同じ困りごとを繰り返しにくくなります。
今あるロックを確認する
パッドの比較とロック本体の比較は分けて考えます。顔認証パッドProという名称は、ロックUltraの上位機種という意味ではありません。玄関外側で本人を確認するのがパッド、室内側でサムターンを動かすのがロックです。この役割を分けると、買うべき商品が見えやすくなります。
すでに対応ロックを使っているなら、パッドだけ変更することが候補です。ロックがないなら、パッドと対応ロックが必要になります。二つの鍵を動かしたい場合はロックの台数も変わるので、商品写真だけを見ず構成を確認してください。不要なロックまで買い足さないことが、費用を抑える最初の確認になります。
販売条件は支払額でそろえる
公式サイトと通販サイトを比較するときは、送料、保証、販売者、ポイント条件を一緒に見てください。表示が安くても別モデルだったり、パッドを含まない構成だったりする可能性があります。中古品や開封品を検討するときも、付属品と登録解除の状態を確認する必要があります。
最新のProの内容は、SwitchBot公式の顔認証パッドPro製品ページで確認できます。購入直前の価格は各販売ページで見直してください。価格が変わるたびに慌てて判断するより、必要な機能と予算の上限を先に決めておく方が選びやすいと思います。
ロックを含めた総額を比較したい場合は、Ultra顔認証Proセットの構成と費用を参考にしてください。パッド同士の価格差と、ロックの台数による差を分けて整理できます。
設置と運用で共通する注意点
どちらを選んでも、設置位置や家族への説明は必要です。Proへ変更すれば玄関側の条件まで自動で解決する、と考えないことが大切になります。
高さと取り外す余白を確保する
顔認証を使うには、人が無理なく立てる位置を確保します。通路の端で体をひねる、段差で足元が落ち着かないといった場所は、毎回の操作を考えると不便かもしれません。家族がいつもの帰宅方向から近づき、顔や手を自然に向けられるかを確かめてください。
Proの説明書には、取り外しのため右側に6cm以上の余白を設ける指定があります。本体が収まる幅だけで判断せず、充電のために横へ動かす場所も確認しましょう。設置例の写真に同じ余白があるとは限らないため、自宅の建具で測ることが必要です。
比較写真は実機を区別する
この記事には、我が家のProの使用場面とProのパッケージ写真を掲載しています。無印と並べた実物の比較写真ではありません。同じように見える製品でも、画像に写ったモデルを明示しておくことで、購入する商品を取り違えにくくなります。
通販サイトでは商品画像を左右に切り替えたとき、セットや付属品の説明まで続けて表示されることがあります。写っているものがすべて届くとは限りません。最終的には商品名、選択肢、同梱内容の三つをそろえて確認すると、画像だけで決めた場合の勘違いを減らせます。
家族の登録をやり直す時間
買い替えでは、家族ごとの登録や動作確認が必要になると考えて予定を組んでください。古い機器で使えたから、新しい機器も登録せず開けられるというわけではありません。家族がそろう時間に試すか、不在の人には当面の入室方法を伝えておくと安心です。
一人がすべて設定する場合も、最後の確認は本人の操作で行いたいところ。玄関の機器は毎日同じ姿勢で使うとは限りません。仕事用のかばん、帽子、買い物袋など、普段に近い状態で試すと、必要な予備手段も見つけやすくなります。
不調時の逃げ道を残す
顔と指紋と手のひらは別の認証方式ですが、同じパッド本体の電源を使います。そのため、本体の残量がなくなったときに、認証方式を切り替えるだけで解決するとは限りません。予備の認証と、機器に頼らない入室方法は分けて用意してください。
基本的な対処の考え方は、顔認証パッドが反応しない場合の解説も参考になります。物理鍵を持ったうえで症状を確認し、操作できる部分とできない部分を分けます。原因が分からないまま初期化すると、再登録の手間が増える可能性があります。
家庭ごとの選び分け
最後に、比較した内容を家庭の状況へ当てはめてみます。機能の優劣を一列に並べるより、今の困りごとに合う方を選ぶと納得しやすいでしょう。
比較する条件をそろえて試す
店頭などで試せる機会があるなら、無印は近い距離、Proは遠い距離というように条件が違う状態の印象だけで決めないようにします。立つ場所や顔の向きをそろえ、どの認証方法を使ったのかを分けて見てください。自宅とは照明も背景も異なるので、試せたことと自宅での適合確認は別になります。
家族に試してもらう際は、操作の速さだけでなく説明を覚えやすいかを聞くと参考になります。手順をすぐ覚える人もいれば、カードをかざす方が迷わない人もいるでしょう。使いにくさが登録の問題なのか、身体の動きの問題なのかで、Proの追加機能を選ぶ理由は変わります。
購入後の確認でも、設定を頻繁に変えながら比べると、機種の違いなのか設定の違いなのか分かりにくくなります。最初に基本設定で使い、その後に必要な項目だけ調整する方が、家族へ説明するときにも内容を伝えやすくなります。
変更する機器と残す機器を決める
買い替え前に、屋外のパッド、室内のロック、ハブ、カードの四つを紙に書き、変更するものを確認してみてください。パッドだけを買うつもりでも、対応の確認が済んでいないカードや付属品まで使い続けられると思い込んでいる場合があります。製品名と必要な条件を確認してから残す物を決めます。
特に登録情報と物理的な部品の互換性は別です。カードが手元にあることだけで新しいパッドを開けられるわけではなく、利用するモデルでの対応と登録を確認する必要があります。取付プレートも同様に、外寸だけで流用を決めないでください。
こうして購入後の作業まで比べると、今すぐ買い替えるか、現在の機器を調整して使い続けるかを判断しやすくなります。新しい機能に支払う費用だけでなく、家族の登録をやり直す時間も含めて選ぶと、導入後の予定を立てやすいでしょう。
初めて顔認証を導入する家庭
顔で開けることが第一目的なら、無印を基準に考えて構いません。そこから、手のひらを使いたい人がいるか、ソーラーを置く場所があるかを確認します。必要な機能が増えた場合にProを選ぶ、という順番なら理由が明確です。
まだ家族の反応が分からない場合は、操作を説明して意見を聞いてみてください。新しい機能に興味がある人だけで決めず、毎日最後に帰ってくる人や留守番をする人にも確認します。購入する本人だけが満足するより、家族が迷わず使えることを優先したいですね。
指紋や顔の代替が欲しい家庭
既存の認証で困る人がいて、カードやパスコード以外の方法も増やしたいなら、Proの手のひら静脈認証が候補になります。ただし、その人の困りごとが設置の高さや光にあるなら、環境の見直しも同時に考えてください。
Proにした後も、最初から一つの認証方式へ絞らない方が運用を決めやすくなります。何日か日常の帰宅で使い、本人が自然に選べる方法を残すとよいでしょう。使わない登録を残し続ける必要はないので、利用者や暮らし方が変わったら管理内容も見直します。
充電を減らしたい家庭
日当たりと設置経路を確保でき、取り外して充電する作業を減らしたいなら、Proと専用パネルを合わせて検討する意味があります。反対に、玄関が日陰でパネルの設置場所を確保できないなら、ソーラー対応だけを買う理由にしない方がよいかもしれません。
どちらのモデルでも、取付面の材質や必要な余白を説明書で確認してください。ネジ穴などの加工を伴う賃貸物件では、購入前に管理者へ取付方法を伝えて確認します。取り付けられることと、取り付けてよいことを分けて考えておきましょう。
よくある質問
使う機能で無印とProを選ぶ
顔認証を中心に使えれば十分なら無印、手のひら静脈認証を家族の選択肢に加えたいならProが候補です。専用ソーラーパネルもProを選ぶ理由になりますが、玄関の日当たりと設置方法を確認してから判断してください。
価格差だけで迷うときは、追加機能を使う人を思い浮かべてみましょう。必要な人がいるならProを検討する価値がありますし、今の使い方で満足できるなら無印を選ぶ判断も十分合理的です。自宅で使える形に整えることが、どちらを選ぶ場合も大切になります。
